
血液型と離婚率の関係を示す公的統計はなく、「A型とB型の夫婦は離婚しやすい」という話も研究で裏付けられていない俗説です。
日米1万人以上のデータを分析した縄田健悟氏の論文「血液型と性格の無関連性」(『心理学研究』2014年)では、68項目の性格・行動のうち65項目で血液型による差は見られず、性格の違いを血液型で説明できる割合はどの項目も0.3%未満でした。
離婚のしやすさに差が明確に出た情報は、血液型ではなく職業や住んでいる地域です。厚生労働省「人口動態職業・産業別統計」では、年齢構成をそろえた離婚率が最も高い職業は夫婦とも管理職、「人口動態統計」では都道府県別で沖縄県(2025年・2.19)が最も高くなっています。
血液型で離婚率は変わる?A型とB型の組み合わせに科学的根拠はない
血液型によって離婚率が変わることを示したデータはありません。離婚届をもとに作られる厚生労働省の人口動態統計には血液型の項目がなく、血液型別の離婚率はそもそも公表されていません。
血液型と性格の関係を調べた研究ではどんな結果が出た?
血液型と性格のあいだに意味のある関係は見つかっていません。
大阪大学が日本(2004年・2005年)と米国(2004年)で実施した合計1万人以上の意識調査データを、九州大学(当時)の社会心理学者・縄田健悟氏が分析しました。
68項目の性格・行動のうち65項目では血液型による統計的な差がなく、差が出た3項目でも、血液型で説明できる割合は最大0.3%にとどまっています。
出典
- 縄田健悟「血液型と性格の無関連性──日本と米国の大規模社会調査を用いた実証的論拠」『心理学研究』第85巻第2号、148-156頁(2014年)
- 大竹文雄「O型の人はなぜ献血するのか?」(日本経済研究センター)
A型男性とB型女性は本当に離婚しやすい?
A型男性とB型女性、A型女性とB型男性のどちらの組み合わせも、離婚しやすいことを示す統計はありません。ネット上で「離婚しやすい組み合わせ」としてよく挙げられるだけです。
俗説では、すれ違いの形が次のように語られています。
| 組み合わせ | 俗説で語られるすれ違い |
|---|---|
| 夫:B型 × 妻:A型 | マイペースで自分を優先しがちなB型夫に、我慢強く家庭やルールを大事にするA型妻が合わせ続け、限界を超えたところで突然離婚を切り出す |
| 夫:A型 × 妻:B型 | 几帳面で計画どおりに進めたいA型夫の細かさに、自由や刺激を求めるB型妻が窮屈さを感じる |
実際の離婚は、価値観の違い、会話の不足、お金の問題、浮気・不倫などが重なって起こります。血液型の相性は、話題のきっかけとして楽しむ程度にとどめておくのが無難です。
離婚しやすいと言われる血液型は?男女別の俗説
ネット上では、男性はO型とB型、女性はA型とB型が「離婚しやすい」と言われることがあります。いずれも民間のイメージで、データに基づくものではありません。
男性側で離婚しやすいと言われる血液型
| 順位 | 血液型 | 俗説で語られる傾向 |
|---|---|---|
| 1位 | O型 | 社交的で断るのが苦手なため、異性関係のトラブルにつながりやすいと言われる |
| 2位 | B型 | 縛られるのが苦手で、家庭より自分を優先しがちと言われる |
女性側で離婚しやすいと言われる血液型
| 順位 | 血液型 | 俗説で語られる傾向 |
|---|---|---|
| 1位 | A型 | 真面目で几帳面な分、パートナーの裏切りを許せず離婚に踏み切りやすいと言われる |
| 2位 | B型 | 安定より刺激を求めやすく、不満がたまりやすいと言われる |
B型の既婚男性は離婚率が高い?
B型の既婚男性の離婚率を示す統計はありません。俗説で男性の2位にB型が挙げられることはありますが、数字の裏付けはなく、縄田氏の分析でも血液型と行動のあいだに意味のある差は見られませんでした。
職業別の離婚率はどの職業が高い?夫婦とも管理職が最も高い
職業別の離婚率は、夫も妻も管理職が最も高くなっています。厚生労働省「令和2年度 人口動態職業・産業別統計」の標準化離婚率(年齢構成の違いをそろえて比べられるようにした率)は、管理職の夫が14.1、妻が15.1で、全体(夫2.5、妻2.6)の5倍を超えています。
| 仕事の種類 | 夫の離婚率 | 妻の離婚率 |
|---|---|---|
| 管理職 | 14.1 | 15.1 |
| 専門・技術職 | 2.7 | 2.4 |
| 事務職 | 1.7 | 2.1 |
| 販売職 | 2.4 | 2.8 |
| サービス職 | 6.7 | 5.1 |
| 保安職 | 2.2 | 3.4 |
| 農林漁業職 | 2.6 | 2.4 |
| 生産工程職 | 1.9 | 2.3 |
| 輸送・機械運転職 | 4.4 | 11.0 |
| 建設・採掘職 | 6.3 | 8.6 |
| 運搬・清掃・包装等職 | 2.1 | 1.6 |
| 無職 | 2.0 | 3.0 |
| 全体 | 2.5 | 2.6 |
※標準化離婚率(人口千対)。令和2年4月から令和3年3月に別居し、離婚届を出した夫婦が対象。職業は別居する前のもの。
出典:令和2年度 人口動態職業・産業別統計の概況|厚生労働省
この統計は国勢調査に合わせて5年ごとに作られています。令和2年度分の公表は2023年3月で、次の令和7年度分はまだ公表されていません(2026年10月時点)。
管理職の離婚率が高いのはなぜ?
統計は理由までは示していません。わかっているのは、管理職の夫が離婚したときの平均年齢は47.7歳、離婚前の同居期間は15.6年で、どちらも働いている人の職業別では最も高く、長いことです。
輸送・機械運転職や建設・採掘職の離婚率は?
管理職に次いで高いのは、妻の輸送・機械運転職(11.0)と建設・採掘職(8.6)、夫のサービス職(6.7)と建設・採掘職(6.3)です。
輸送・機械運転職には、電車・バス・タクシーの運転士、航海士、車掌、クレーンの運転者、発電員、ボイラー技士などが含まれます。
離婚率が低い職業は?
夫で離婚率が最も低いのは事務職(1.7)、次いで生産工程職(1.9)です。妻では運搬・清掃・包装等職(1.6)が最も低く、事務職(2.1)が続きます。専門・技術職の夫(2.7)は全体(2.5)をわずかに上回っています。
離婚した夫婦に多い職業の組み合わせは?
令和2年度に離婚した夫婦を職業の組み合わせで見ると、件数が最も多かったのは夫婦とも専門・技術職の8,559組でした。
| 順位 | 夫の仕事 | 妻の仕事 | 離婚件数 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 専門・技術職 | 専門・技術職 | 8,559組 |
| 2位 | サービス職 | サービス職 | 8,277組 |
| 3位 | 無職 | 無職 | 7,591組 |
| 4位 | 建設・採掘職 | 無職 | 6,034組 |
| 5位 | 専門・技術職 | 無職 | 5,599組 |
件数は、その職業で働く人が多いほど大きくなります。この順位は「多い組み合わせ」であって、「離婚しやすい組み合わせ」を表すものではありません。
日本の離婚件数と離婚率は?2025年は17万9,073組・1.50で減少
2025年(令和7年)の日本の離婚件数は179,073組で、前年より6,831組減りました。離婚率(人口千人あたりの離婚件数)は1.50で、前年の1.55から下がっています。2023年・2024年と2年続けて増えていましたが、2025年は減少に転じました。
| 年 | 離婚件数 | 離婚率(人口千対) |
|---|---|---|
| 2025年(令和7年) | 179,073 | 1.50 |
| 2024年(令和6年) | 185,904 | 1.55 |
| 2023年(令和5年) | 183,814 | 1.52 |
| 2022年(令和4年) | 179,099 | 1.47 |
| 2021年(令和3年) | 184,384 | 1.50 |
| 2020年(令和2年) | 193,253 | 1.57 |
| 2019年(令和元年) | 208,496 | 1.69 |
出典:令和7(2025)年人口動態統計(確定数)の概況|厚生労働省
※2025年の離婚率1.50は、令和7年国勢調査の人口をもとに計算された確定数です。
離婚件数が最も多かったのは2002年の289,836組(離婚率2.30)で、その後はおおむね減少が続き、近年は18万組前後で推移しています。
熟年離婚は増えている?同居30年以上だけが増加
2025年の離婚を同居期間別に見ると、前年より増えたのは同居30年以上だけでした。30〜35年未満が5,790組(前年比100組増)、35年以上が7,336組(同143組増)で、ほかの期間はすべて減っています。
同居20年以上の離婚は39,886組で、離婚全体の約2割を占めます。最も多いのは同居5年未満の48,154組(全体の約27%)ですが、前年より3,486組減りました。
出典:令和7(2025)年人口動態統計月報年計(概数)の概況|厚生労働省
結婚した3組に1組が離婚するのは本当?
厚生労働省の計算では、およそ3組に1組です。2020年の「年齢別婚姻率の合計(一生のうちに結婚する平均回数)」に対する「年齢別離婚率の合計(一生のうちに離婚する平均回数)」の割合は、男女とも0.32でした。
ただし、これはその年の結婚と離婚の起こりやすさを比べた数字で、同じ夫婦を結婚から追いかけて数えたものではありません。
離婚率が高い都道府県・低い都道府県は?2025年は沖縄が2.19で最も高い
2025年の都道府県別の離婚率は、沖縄県が2.19で最も高く、全国平均の1.50を大きく上回りました。最も低いのは富山県と秋田県(1.14)で、新潟県・山形県など日本海側の県が続きます。
離婚率が高い都道府県
| 順位 | 都道府県 | 離婚率(人口千対) |
|---|---|---|
| 1位 | 沖縄県 | 2.19 |
| 2位 | 宮崎県 | 1.78 |
| 3位 | 北海道 | 1.71 |
| 4位 | 大阪府 | 1.70 |
| 5位 | 福岡県 | 1.69 |
離婚率が低い都道府県
| 順位 | 都道府県 | 離婚率(人口千対) |
|---|---|---|
| 1位 | 富山県 | 1.14 |
| 1位 | 秋田県 | 1.14 |
| 3位 | 新潟県 | 1.17 |
| 4位 | 山形県 | 1.18 |
| 5位 | 石川県 | 1.24 |
出典:令和7(2025)年人口動態統計月報年計(概数)の概況|厚生労働省
※2025年の概数(2026年6月公表)。都道府県別の数字は、夫婦が別居する前の住所で集計しています。令和7年国勢調査の人口で計算し直した確定数の都道府県別の率は、2026年11月に公表される予定です。
沖縄県は前年(2024年・2.24)も最も高く、離婚率が全国で最も高い状態が長く続いています。
日本の離婚率は世界と比べて高い?主要国の中では低い方
日本の離婚率1.50は、主要国の中では低い方です。アメリカ(2.01)、スウェーデン(2.05)、フランス(1.93)、韓国・シンガポール(1.7)、ドイツ(1.55)より低く、イタリア(1.35)とイギリス(1.33)より高い水準です。
| 国 | 婚姻率(人口千対) | 離婚率(人口千対) |
|---|---|---|
| 日本 | 4.1(2025年) | 1.50(2025年) |
| 韓国 | 4.7(2025年) | 1.7(2025年) |
| シンガポール | 5.9(2024年) | 1.7(2024年) |
| アメリカ | 6.1(2023年) | 2.01(2023年) |
| フランス | 3.6(2024年) | 1.93(2016年) |
| ドイツ | 4.2(2024年) | 1.55(2024年) |
| イタリア | 3.1(2023年) | 1.35(2023年) |
| スウェーデン | 4.3(2024年) | 2.05(2024年) |
| イギリス | 1.3(2020年) | 1.33(2022年) |
出典:人口動態総覧(率)の国際比較(PDF)|厚生労働省 令和7年人口動態統計月報年計
※日本は2025年の確定数。韓国(婚姻率・離婚率)、アメリカ(婚姻率・離婚率)、フランス(婚姻率)は暫定値。国によってデータの年が異なるため、単純な比較には注意が必要です。元データは韓国が大韓民国統計庁、シンガポールがシンガポール統計局、アメリカと欧州各国が国連「Demographic Yearbook 2024」です。
パートナーの浮気が不安なときはどうすればいい?
パートナーの行動が気になるときは、まず帰宅時間やスマホの扱い、服装の変化などを落ち着いて見ておくことから始めます。それでも確かめられない場合は、探偵事務所による浮気調査が選択肢になります。
浮気・不倫の事実を示す証拠があれば、その後の話し合いや慰謝料請求、離婚調停を進めやすくなります。血液型の相性や統計の数字だけで、二人の関係を判断することはできません。
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